男性に原因があることも多い

3割以上を占める男性不妊

古い時代では子供ができないと女性に原因があると一方的に決めつけられました。

 

そういう女性は石女(うまずめ)という心無い蔑称で呼ばれました。

 

しかし、今日の科学的見地からは不妊の原因の3〜4割は男性に原因があることがわかっています。

 

ただ、男性不妊は精液の外見からは判断できないし、男性のプライドを傷つけるものです。

 

だから「まさか僕が」と最初から自分の判断で除外しがちですが、男性も勇気を出して診断を受けるべきです。

 

受精に至るまでの精子の過酷な旅

精子は射精された後、膣・頸管・子宮・卵管と遡上していきます。

 

人間から見ればごく短い距離ですが、微細な精子にとってははるかな旅路。

 

粘膜の上を鞭毛を使って必死に泳ぎながら、鮭のように上流を目指すのです。

 

しかも精子の寿命は数日間と短いですから、まさに決死の強行軍です。

 

ある計算によると、人間に換算すれば東京から広島まで一気に死を懸けたマラソンをするようなものだそうです。

 

卵子と結ばれるためには、精子はこんな過酷なサバイバルレースに勝ち残らねばならないのです。

 

このレースでは卵子と結ばれる精子以外は全員死にます。

 

というか、元気のいい精子がかなりの数いないと、卵子のところに辿りつく前に全員死んでしまう可能性大です。

 

精子の異常が主原因

男性不妊の主要な原因は精子の異常です。

  • 精子がない
  • 精子の数が少なすぎる
  • 精子が奇形
  • 精子の運動能力が乏しい

・・・といった状況があり、上記のようなサバイバルレースに勝ち残れる強い精子を十分用意できないケースです。

 

男性不妊の原因まとめ

男性不妊の原因には、精子の異常以外に、セックスができないとか、精子の通り道に問題があるといったケースもあります。

 

全部まとめて表にしました。

 

性交障害
  • 勃起不全(ED)
  • 短小陰茎(勃起してもペニスが小さすぎて性交できない)
精子形成異常
  • 無力精子症(運動能力が低く、不活発)
  • 乏精子症(1mL中の精子が2万個以下)
  • 睾丸萎縮(精子の生産機能が低い)
精子路異常
  • 精管閉塞、副睾丸炎、前立腺炎など精子の通路周辺の問題により、射精しても精子が放出されないケース