日進月歩の不妊治療技術

ここでは不妊治療は具体的にどんなことをするのか、ざっと整理しました。

 

あくまで全体像をつかむための概略情報で、現場では日々進歩する技術がどんどん使われています。

 

「受診してもどうせムダ」などと決めつけずに、まず専門医に相談してみることが大切です。

 

自然受精を促すタイミング療法

普通のセックスで子供が出来やすいように指導する、最も基本的な不妊治療です。

 

女性は基礎体温を継続的にはかることで生理周期を把握し、排卵のタイミングを予測します。

 

男性はその日に向けて、元気のいい精子をたくさん用意できるよう準備します。

 

精子の数が多くなるよう(=精液が濃くなるよう)、禁欲します。

 

しかし、あまり長期間溜めると精液の活動性が落ちます。

 

そこで排卵予測日に向けて5日程度禁欲した後、予定通りセックスします。

 

これにより何も考えないでやみくもにエッチしているより妊娠の確率が飛躍的に上がります。

 

卵子が問題である場合の排卵療法

排卵がなかなかないことが問題である場合は、排卵誘発剤を使った治療を行います。

 

軽症にはクロミフェン、シクロフェニールといった経口薬が使われます。

 

それでも効かない時は、hMGやFSHといった注射薬が使われます。

 

卵子と精子の出会いを助ける方法

精子の数が少なかったり、遊泳力が弱い場合、卵子のいる場所まで生きてたどり着く者がいません。

 

また、精子の通り道である膣、頸管、子宮、卵管に炎症・癒着・奇形等があってそれを治せない場合。

 

この場合も普通のセックスでは精子が卵子の場所までいけません。

 

こういう場合、精子の苦難の長旅を人工的に軽減してやり、卵子との出会いを作り出してやります。

 

人工授精 精液を出してもらい、洗浄・選抜・濃縮して、一番元気がいいものを医師が子宮内に注入します。膣と頸管の旅を人工的に省いてやる方法といえます。
体外受精 卵子と精子を取り出し、シャーレの中で受精させます。受精して胚になることに成功したら、それを医師が支給内に戻し、着床を待ちます。
顕微授精 良い精子を一匹取り出して、医師が顕微鏡をのぞきながら、微細な針で卵子に注入し、受精を待ちます。過酷な精子の旅を全部人工的に省いて、強制的に受精させる方法です。後の工程は体外受精と同じです。

 

このほか、ホルモン療法や漢方療法などもあります。