女性不妊にはさまざまな原因が

受精のプロセスから不妊原因を考える

最初に卵子と精子が出会って受精し、着床するプロセスを復習しましょう。

  1. 射精された精子は、膣、頸管、子宮、卵管を女性の体内を奥に進む。
  2. 卵巣から放卵された卵子は卵管に入って精子を待つ。
  3. 精子と結ばれた卵子は子宮内に移動して着床する。

これらを1段階ずつクリアして妊娠が成立します。

 

どの段階にトラブルがあっても赤ちゃんはできないことになります。

 

このプロセスから考えられるトラブルは例えば次のようなものです。

  1. 膣、頸管、子宮、卵管のどこかに炎症、感染症、粘液不足などがあって、そこから先に精子が進めない。
  2. 卵巣に異常があり、正常な卵子が放卵されない。
  3. 何らかの理由で着床がうまくいかない。

射精以降のプロセスはすべて女性の体内で起きるため、クリアすべき段階は女性の方が多いことになります。

 

だから女性不妊の方が種類が多く、検査も多いことになります。

 

部位別原因

上記で全体像をつかんでいただいた上で、部位別の問題を整理したのが下表になります。

 

  • 膣炎: 病原体による炎症。下り物の量や臭い、出血などでわかる。

より稀な原因としては膣欠損(奇形)や膣痙(性交時の膣痙攣症)もあります。

子宮頸管
  • 頸管粘液分泌不全: 潤い不足で精子が進めない
  • 頸管炎・ポリープ
子宮
  • 子宮奇形: 母体の子宮の形が妊娠しにくい異常なものである。
  • 前屈・後屈: 子宮が体内で以上に傾いている状態。
  • 子宮筋腫・ポリープ: 子宮筋腫は非常に多いが多くは良性。
  • 子宮内膜症: 子宮の内膜組織が子宮の外で増える症状。
  • 内膜不全: 受精卵が来ても内膜が成長しないため、着床しにくい症状。
卵管
  • 卵管欠如・発育不全
  • 卵管腫瘍
  • 卵管癒着・閉塞
  • 卵管炎: クラミジア、淋菌、ブドウ球菌などによる。
卵巣
  • 卵巣欠如・発育不全
  • 卵巣腫瘍・卵巣がん